BEATS BLOG

大阪中央区にあるBEATS GALLERY(ビーツギャラリー)のblogです。
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ナイトウヒロシ個展 「Heaven」展
 2009年の1月2日に京都御苑へ木を撮りに行きました。それより1年間、京都御苑の木々を撮影しています。京都御苑は京都御所の周りに広がる公園です。明治までは公家屋敷が立ち並ぶ区画でしたが、天皇が東京へ遷った後、廃墟同然となっていたのを公園にしたものです。イチョウ、クスノキ、ハンノキなど大きな巨木が密集して生えています。元は公家の屋敷に植わっていた木のためか、人間の作為が加えられたような不思議な形をしたものがあります。

 昨年8月の個展『Quiet Tree』では、御苑公園の木をモノクロで撮った写真を展示しました。それらは木の幹や根を横から撮ったものです。4x5カメラを三脚に据えて、一つ一つの木を人間のポートレイトを撮るようにじっくり撮りました。木のスピリット、存在に迫りたいと思ったからです。そんな風に何ヶ月も木を撮っていて気がついたのは、自分が撮っている部分は木のほんの一部であることです。見あげれば40mの頭上まで枝が広がっています。木の根の部分を撮っていて、木のスピリットに迫ったと思うのは早まっていました。

 個展が終わった後、梢を撮れないかと考えました。試行錯誤の末、4x5カメラを水平に三脚にセットして撮ることにしました。毎週のように御苑公園に通い木と空を撮っていると、不思議な気持ちになりました。2時間もずっと木を見上げて構図を探します。上下の感覚がなくなり水中を漂っているような感じになります。そして、今までに見たこともない、風景に出会いました。頭上40mの所には風が吹き、葉が揺れ、木漏れ日が差し、鳥が羽ばたき歌う。ああ、ヘブンだと思いました。そう、バチカンのサン・ピエトロ大聖堂の天蓋と天井画を見上げた感覚です。それからこのヘブン感を表現しようと試みました。

 秋も深まると紅葉が始まりました。今年の紅葉は素晴らしく、イチョウの黄色は太陽の輝きのようで、メタセコイヤのオレンジは夕日を浴びて黄金のようでした。そして、冬。落葉樹の葉は落ちて、枝が虚空に広がる風景となりました。

 そんな時間を思い出しながら写真をプリントしました。私の感じたヘブンを感じていただければ幸いです。

ナイトウヒロシ個展
「Heaven」展

3/26(金) 18:00〜22:00
3/27(土) 13:00〜22:00
3/28(日) 13:00〜18:00

[ コビーツ ]

ビーツメンバー常設展示 vol.3


ナイトウヒロシ
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